お祭りが大好きで、春になると氷見の春祭りの時期になるので、楽しみでうきうきしてしまいます。
地元では、5月になれば唐島の祭りがあります。私は太鼓叩きで、一日中お祭りにくっついて歩きます。お祭りは前の日からてんてこまいになっていて、公民館なども非常に乱雑なことになってしまいがちです。
お祭りを中心的に実行するのは、青年団などの男所帯なのと、毎回のこととはいえ、いろいろ大変な準備をして祭りをやっているわけで、なかなか当日も公民館が整然としているというわけにはいきません。そこで活躍してくれるのが、地域の女性の皆さんです。皆が疲れ果てているところにさっと現れて、しっかり掃除などをしていってくれます。
ことさら古臭い男女の役割の話しをしようというわけではないのですが、地域のコミュニティの中で、ものごとあるたびに、冠婚葬祭があるたびに、いろんなことの下支えをきちっとやってくれている女性の力というのは、非常に偉大だなと感じさせられます。
こういうことをやってくれる人がいなければ、地域はまわっていかない。女性の皆さんのこうした働きに、きちんと感謝の気持ちを持つ必要があると考えています。
氷見市の職員をやっていた時代に、氷見は20時過ぎたら街が静かになってしまう。これをなんとかしたいということで、「夜の街中巡り」という企画をやったことがあります。クーポン券を発行して、それが使える何軒かのお店でお食事やお酒を楽しもうという内容ですが、何年か継続して催されて、一番多い時で、500人ぐらいは参加してくれました。
賑わいをつくろうよということでは、小さな抵抗だったかしれませんが、これを準備、実行したり、もちろん参加していただくということでも、女性の意見を伺い、力を貸していただき、とても助かりました。
「楽しいね。またやってね」と言っていただくための企画です。力を合わせて実行できたことで、また次につながっていくものと考えています。
地域を守り、支えしてくれる女性の皆さんが、安心して納得していただける氷見になれば、氷見は女性に愛され、楽しんでいただけるそういう町であれば、なにはともあれ発展の糸口は見つけられます。
地域づくり、まちづくりの先頭に立って活躍しておられる女性、働いて子育てをして一家の生活を支えている女性。皆で楽しみながら氷見の次世代を担う子供達を育てていくには、こうあるべきという男女の役割分担を超えて、互いに感謝しながら協力しあっていく必要があります。